セレッソに関わる人々:第1回 ユキ(高松 夕喜子さん)vol.1
セレッソに関わる人々では、これからいろいろなセレッソファミリーを紹介していきます。
それぞれの感じかたや思いを共有して、みんなでより一層セレッソライフを楽しんでいきましょう。
第1回目は小学生のころからゴール裏で応援をしていて、ロンドンオリンピックにも応援に行ったユキちゃんに話を聞いてみました。
「どーもーっていうかんじで、やりましょう。」
Q:昔はユキちゃんはいろんな人と全然話をしていなかった印象があるんです。
「ほんまに恥ずかしがり屋やったんで。今でもね。やっとこうやってしゃべれるようになってますけど、ほんまにしゃべれなかったんです。なんかこわかったですね。だから逃げ回ってたんやと思います。めっちゃ仲良く向こうからしゃべりかけてきてくれる人しかしゃべれなかった。サッカー場でも普段でも。」
Q:いつセレッソに初めて来たか覚えてる?
「全然覚えてないです。シーンシーンで、すごく大まかにしか覚えてないです。サッカーのシーンよりも、自分がそのときこういうかんじで応援してたなとか、紙吹雪のときは、紙吹雪が舞った後、綺麗な紙吹雪を集めてたなぁとか。そんなアバウトな記憶しかないですね。小さい頃は。」
Q:試合後、メインスタンド前で幕をたたんだりしながら、話をしてた時代があったよね?
「そのときも自分は恐る恐る、怖いけど、仲良くしたい気持ちはめっちゃあったんやと思います。あそこでただ単におっただけですけど、しゃべりかけてもらったりしたことが、サポーターを始めるきっかけじゃないかなと思います。サッカーやりたい、ってなったきっかけもあそこでみんなに一緒にボール蹴ってもらったりしたからやと思います。
それまでの小中学生はバスケやってたけど、高校からサッカーはじめたんです。
なんで高校からサッカーを始めたかというと、試合後にみんなでボール蹴ってる時に、遊びやと思いますけど、サッカーやれよって言ってもらったりして、サッカー嫌いじゃないし、スポーツ好きやったから 気持ちも全部サッカーになっていきました。
上手くなかったですけどバスケやったら学校あるぞって言われてたけど、サッカーある学校に行ったんです。あそこにいるのが楽しかったですね。
試合行くのも楽しかったけど、試合後に集まってるときは勝ったらみんなおもしろいし優しいし。話してて楽しかった。負けたらやっぱりちょっと怖かったですけどね。そんな記憶があるような、ないような。」
Q:サッカーを観に行きだしたきっかけは?
「正確には覚えてないですけど、最初は幼稚園の頃に家族で車に乗って、お父さんに向こうの試合に連れて行ってもらってました。メインとかバックスタンドでわぁーーーっていう感じで観てました。でも、お父さんが仕事が休みが多いほうじゃなくて、そんなに家族で遊びにいけてなかったんです。
おかあさんとは、家が近いことから、長居公園に連れてってもらうようになりました。
そのころ第2競技場でセレッソの試合がやっていて、フェンスの外から覗いてたような気がします。そのあと、お母さんとお姉ちゃんと、たまにセレッソの試合も観にいくようになって…ちょっとずつ観に行く回数が増えて、気づいたらスタジアムの前のほうで、お母さんとお姉ちゃんと友達家族の3家族くらいで応援してました。
いつも近所の“りんでん”(喫茶店)でチケット買って、ポイント貯めたらLフラッグがもらえたんです。だからそのころは、Lフラッグ振ってましたね。
ずっとゴール裏の前のほうで応援してたんですけど、お姉ちゃんが結構行動派やったので応援してる人たちと友達になっていきました。自分は恥ずかしがりで怖かったんで、はじめは全然話せなかったけど、ちょっとずつ絡んでもらえるようになって、試合後にみんなで話したりボール蹴ってもらったのがあったから今の自分があるなと思います。
Q:印象に残っているシーズンとかはある?
「シーズンとか、そういうのはあんまり覚えてなくて。ここからなのかはわからないですけど、天皇杯のヨシトの決勝ゴール鹿島戦がすごく印象に残ってます。私にとって、2回目の元旦国立が決まったあの時は、ほんまに歓喜でしたね。1回目の天皇杯決勝はまだ小学生で、バスツアーでお母さんと行ってました。その時はまだ全然話せなくて。
でも、ヒゲカジフットサルがなくなって、そこからセレッソサポーターズコミュニケーションフットサルってのができたんです。あの時にかなりいろんな人と仲良くなれました。
それがきっかけでまた交流できる人が増えました。
そのフットサルには、試合後一緒にボールを蹴っていた人が、『おいで!いっしょに行こや!』って言ってくれて、行くようになって。やっぱりボールを蹴りだしてから急激に仲よくなってもらえたんじゃないかなと思うんで、ボール蹴るって大切ですね!」
ボールを蹴ることでセレッソを応援する
深まった瞬間もボールを蹴ることだった
Q:今は応援している立場ですが・・・
「応援は楽しいです。でもだんだん応援している人もメインで見たりしていて、自分はまだ応援することがセレッソに勝って欲しい気持ちを表現する段階かなと思うんで応援しています。」
Q:セレッソ大阪から得たものは・・・
「急に言われると…でもそんなん、もう人生ですね。なくなったら何をして1年いきていけばいいかってくらい。今自分があるのは、セレッソ大阪から得たものです。」
セレッソ大阪をこれから観る人にとっても、ずっと昔からセレッソ大阪を観ている人にとっても、それぞれのセレッソ大阪。第1回にふさわしく、セレッソ大阪から得たものは人生と言うユキちゃんのvol.2にもご期待ください!!
インタビュアー 柱谷宏恵